足ツボなど、ツボ押しをしてもらったことってありますか?
足ツボとかを押してもらって、肝臓が悪いです。とかってテレビでやっているのを見た方もいるかもしれませんね。
ツボというのは、東洋医学の経穴のことを指していて、中国最古の医学書『黄帝内経』にも記されています。この経穴が、内臓とリンクしているため、ツボから身体の状態が分かるとされているのです。
では、早速押してみましょう。押すときは、右手と左手どちらでも構いません。
まず、手のひらを下にしてください。
- 親指の左側(体に近い方)
- 人差し指の左側(親指側)
順番に、親指の爪を左手でつまみ、軽くで良いのでほぐしてみましょう。
親指が終わったら、次は、人差し指を同様にほぐしてみましょう。
1は、肺経と呼ばれる経絡のラインの終点、
2は、大腸経と呼ばれる経絡のラインの始点です。
もし、1と2のそれぞれをほぐした時に痛かった方は、肺、もしくは大腸の働きが弱っている可能性があります。
両方押しても痛くなかった方は、肺と大腸に関して健康です!おめでとう。
ツボの仕組み
先ほど、簡単に説明しましたが、ツボの仕組みについて説明していきます。
東洋医学では、ツボのことを経穴と呼んでいて、身体の調子とリンクしていると言われています。
もう少し具体的に言うと、内臓体表反射といって、内臓の状態が、神経的に繋がっている皮膚や筋肉に反射していて、その経穴を押したときに痛みが現れたり、筋肉が張ったりすると言われています。
その逆に、経穴から内臓へも反射があります。分かりやすく言うと、その経穴を押すと、内臓へもアプローチでき、身体の調子を整えることができるのです。この経穴から内臓への反射があるから、ツボ押しで胃に効くツボですよーっていうのが言えるわけです。
ツボを結んだ線 ー 経絡
では、なぜツボではなく、爪を押したのでしょうか?
”ツメ”と”ツボ”、、、一文字違いで間違えたというわけではありません。笑
体にある経穴を結んだ線を経絡と呼ばれる、エネルギーラインがあります。
人間の体には、六蔵六腑と関連している12経絡と、体の前側にある「任脈」と、後ろ側にある「督脈」の計14経絡あり、任脈、督脈を除いた12経絡は、爪の端にそのエネルギーラインが繋がっていたため、爪の端を揉んだ時の痛みから、身体の不調に気付くことができるのです。
その、爪の端を揉むだけも経絡の滞りが解消されるので、痛いところがあれば、ほぐしてみてください!
p.s.
経絡の滞りを確認することで、その人が上手に使えていない筋肉や、身体の不調がある程度わかります。パーソナルトレーニング、ストレッチなどの施術では、この経絡の流れからも、その方の運動パフォーマンスを向上させるために最も効果のあるポイントからアプローチしていきます。
p.p.s.
東洋医学は自然治癒力を高めることで、病気の予防や、未病と呼ばれる病気の手前にある状態から、健康な状態に戻していくという特徴がある学問です。
トレーニング自体も東洋医学がベースとなっている運動療法を取り入れているので、運動パフォーマンスを上げるだけではなく、身体をより健康な状態にしていくことを目指しています。
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