フリースタイルフットボールという競技を10年以上やってきましたが、このような声をよくいただきます。
- リフティングは、サッカーに必要ない。
- サッカーの試合で、リフティングする場面なんかない。
- リフティングができても、サッカーが上手いとは限らない。
10年以上フリースタイルフットボールを続けてきた視点から、リフティングは本当にサッカーに役に立たないのものなのか?をテーマに書いていきます。
そもそもサッカーが上手いというのは?
サッカーが上手いというのをチームではなく個人に絞って考えると、以下の3つの要素が重要だと考えます。
- 足が速い、ジャンプ力がある、押され強いと言った身体能力
- ボールを持っていない時も含めた、点を取るため、ゴールを守るための戦術の理解
- パスをもらうトラップや、味方にパスを出す、シュートを打つ、ボールをキープするボールコントロール
サッカーの戦術を深く理解し、ボールコントロールする力があっても、ボールに追い付けなかったら…?
身体能力が高くて、ボールコントロールできても、戦術を分かっていないために、味方との連携が取れなかったら…?
身体能力が高くて、戦術を理解もあって、味方から思い通りのパスを出せるようなコントロール力がなかったら…?
得意不得意は合ったとしても、3つの要素を鍛えることは、サッカーで活躍するためには非常に重要となります。
リフティングでは何が鍛えられるのか?
これらを前提に考えると、リフティングでは、ボールコントロールの基礎を鍛えられます。ボールコントロールの基本を無意識でできるようにならないと、リフティングは続かないからです。また、ボールを落とさずにコントロールしなければならないので集中力や、ボールが落ちてくる場所に合わせて足を出すという空間把握能力を伸ばすことができます。
リフティングは、シンプルな動作の連続なのですが、力加減やボールを蹴る位置など、複雑な要素が沢山あります。
地面にあるボールを上げるだけでも、分解すると次の3つの動作をほぼ同時にやらなければならない
- ボールを引く動作
- 引いたボールの下に足を潜り込ませる動作
- ボールが足の下に来たタイミングで上に蹴り上げる動作
リフティングの基本、インステップ リフティングでも一瞬のうちにこのようなことをやる必要がある
- ボールを蹴り上げる力を調整する
- ボールが落ちてくる場所を考えて、軸足の置く位置を判断する
- ボールを蹴る角度、深さを考えて、足を出す。
これらを無意識的に使えるレベルになると、リフティングを練習していない選手と、ボールコントロールという点で差をつけることができます。
もちろんサッカーの試合で、リフティングをするような状況はなかなか生まれませんが、リフティングで身に付けたボールコントロールを応用する意識でサッカーの練習をすることで、本番で使えるボールコントロール力が養われるのです。
つまり、リフティングは、一人でも練習できるサッカーで必要なボールコントロールの基礎力を磨くことができる良い練習方法になるのです。
サッカーに応用することができて、さらに役に立つスキル
先ほどの前提をもとにサッカーの上手さの話に戻しますが、リフティングだけではサッカーのスキルは伸びません。
リフティングだけでは、味方や相手がいる中でボールをどのように扱うのか?ということは練習できません。そのため、即効性のないスキルとは思っています。
しかし、ボールをコントロールする基礎力を、試合の中で応用できるように身体に落とし込むことで、実際に使えるスキルとしてさらに伸ばすことができるのです。
まとめ
今回の記事をまとめると、リフティングを練習することで、
- サッカーのボールコントロールの基礎力を磨くことができる
- 対人プレーにまで応用できるようになると、さらなる強みになる
- 空間把握能力や、ボールへの対応力を鍛えることができる
- 集中力を高めることができる
リフティングの練習をすることで、ボールコントロール力が上がり、サッカーで必要なスキルを伸ばすことができます。リフティングの練習をすることで、周りと差をつけてみてはいかがでしょうか?
最後に
私が所属しているチーム ArtiSTARE(アルティステア)のYouTubeチャンネルでは、リフティングの練習の仕方や、フリースタイルフットボールの色んな技を紹介しています!
リフティングが上手くなりたい方は、チャンネル登録をよろしくお願いします!
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